要約筆記者になりたい

【要約筆記】は、聴覚障害者のコミュニケーションを支援して社会参加、ひいては社会参画ができるようにする手段のひとつだと思います。

健聴者だけが、社会を変えるのではありません。

要約筆記者になりたい人を応援するブログです。
養成講座や受験の経験をもとに、【過去問解答案】や【重要語句】などの記事を書いています。
【重要語句】カテゴリには、試験既出の重要語句を赤字で示しています。受講前にその語句を教科書にチェックする勉強法を提案。
多くの要約筆記者が誕生して、聴覚障害者の当然の権利が守られることを願います。

カテゴリ: 【講義のようす】

パソコン持参の講義です。

パソコンを持っていく日の講義は、実践に即したことを教えていただけるので、ワクワクして出かけていました。

技術を教えていただけるので、受講生は講師に具体的な質問をしやすいです。

受講生と講師の会話が多い講義の日は、とても楽しかったです。
 

 

この日は、経験豊かな現任講師から、経験談を交えながらノートテイクの講義を受けました。

 

 

(テキスト下巻P52
 

 

ノートテイク」とは、利用者のすぐそばで情報保障することです。

 

その方法は「手書き」と「パソコン」があります。

 

対象となる利用者は、1人から2人です。

 

2人くらいの要約筆記者が、1人の利用者をはさんで座ることが多く、現場の状況により座る場所を臨機応変に変更するそうです。

 

ノートテイクを依頼される現場は、会議や講演、PTAなど、いろいろだそうです。

 

初めてノートテイクを希望する利用者は、心理的にとても高いハードルを越えて要約筆記を依頼することが多いそうです。

 

ですので、要約筆記者はタイピングの技術だけではだめです。

 

対人的なスキルがとても必要です。

 

要約筆記者が利用者の前でどのように行動するかも慎重にしなければいけません。

 

対応を間違えると、利用者を深く傷つけることにもなります。


利用者と、利用者が関わる方々との関係性を壊してしまうかもしれません。

要約筆記者のお節介もいけません。

利用者の持っている力を妨げてしまいますし、自尊心を傷つけてしまいます。
 

現場の数を踏んでいる講師の話を聞いていると、本当に気が引き締まります。




 

それから、パソコン要約筆記の場合は、機器のトラブルなどで、急きょ「手書き」のノートテイクをすることがあります。

 

いつでも手書きできるように、ホワイトボードや用紙を準備しておく必要があります。

 

手書きの場合は、右利きの要約筆記者は、利用者の右側に座るとよいそうです。

 

ペンを持った手が書いた文字を覆い隠してしまい、利用者が読みにくくなるからだとのこと。

 

ノートテイクでは、利用者の視線移動に特に配慮する必要があります。

 

利用者は長時間文字を読み続けるので、話し手、資料、教科書、パワーポイント、板書など視線移動が多いと負担になります。

 

聞こえる人は、話者の話を耳で聞きながら、メモを取ることができます。

 

しかし、聞こえに困っている人はそれができません。


要約筆記者は、その点を十分に配慮しなければいけません。
 

話し手、ノートテイクをしているパソコンの画面、手元の資料ができるだけ同じ延長線上にあるのがよいそうです。

参考になるかもしれない動画を3つ

YouTubeより↓

ノートテイク.wmv



日本福祉大学
ICT活用事例1 OHCテイク、パソコン(PC)テイクの取り組み



パソコンテイクって何?

テキスト下巻P66

手書き要約筆記と、パソコン要約筆記のコースに分かれての講義でした。

 

パソコンコースでは、ノートテイクのための「表示用パソコン」の設定を習いました。

 

利用者が見るパソコンが「表示用パソコン」です。

 

要約筆記者の入力用パソコンと、利用者が見る表示用パソコンはLANケーブルでつなぎます。

 

入力用パソコンの画面と、利用者が見る表示用パソコンの画面は全然違います。

 

表示用パソコンは、文字だけが表示されます。

 

しかも、それは利用者の好みの大きさとフォント、背景色です。

 

自分のパソコン」を見せるときのIPtalk(アイピートーク)の設定方法も学びました。

自分のパソコンを見せる要約筆記というのは、入力表示も、要約筆記者のパソコンひとつでやるということです。

1人の要約筆記者が、ノートテイクに派遣されたときに、この設定で活動するそうです。

 

ふだん、要約筆記者は自分の好きな画面設定で入力しますが、利用者に見せる画面は利用者が見やすいように設定します。

 

IPtalkには、それらの設定を保存して、読み込む簡単な機能があります。

 

最初にIPtalkをインストールしたときは四苦八苦しながら使っていました。

ですが、使うほどに、このソフトの多彩な機能に惚れこみそうです。

おまけ動画

YouTubeより↓

ITパスポート試験ワンポイント講座「LANって何?」

利用者のニーズへの対応の勉強でした。

テキスト下巻P63の5つの事例をもとに、受講生仲間とグループディスカッション。

すべて対応が難しいケースです。

グループ内でも意見が分かれました。

それでも、なんとか意見をまとめてグループごとに発表をしました。

講師からは、それぞれの意見に対してのアドバイスなどをいただきました。

わたしは、このテキストのページに書かれた原理原則のことばをもとに考えてみることがよいのではと思います。

みなさんはどう思いますか。
 

 

要約筆記者養成講座では、こういうディスカッション形式の講義もあるんですよ。 

(テキスト下巻P68)

 

社会福祉に詳しい方から、とても厳しい現実に置かれている中途失聴・難聴者の現実をお聞きすることができました。

 

コミュニケーションから閉ざされた、その生活の困難さは、想像もしたことがありませんでした。

 

要約筆記者として派遣されたら、この日習ったことを忘れずに行動したいと思いました。
 

ささやかですが、要約筆記者として少しでもお役に立てればよいと思う講義でした。

心のドアを開ける勇気を

YouTubeから↓

ドアを開けるのを極めた猫
  
The cat opened the door.

講師は、長年聴覚障害者の支援にかかわっている方。


要約筆記者の心構え、倫理、専門性などを教えていただきました。


講義のスタイルが、ディスカッション形式だったのであっという間に時間が過ぎました。


講義の最後に、要約筆記者として、自分の考え方の癖を知っておくことが大事だとおしえていただきました。

 

自分の考え方の癖、自分で知っている人がどれくらいいるのだろう。
 

わたしだって、知っているつもりで知りません。
 

いつも気に掛けてやっていこうと思います。
 

だって、人と向き合う活動なんだから。

おまけ動画

YouTubeから↓

簡単なリフレームの質問
NLP QUAD MAP③【パーソナルコーチ 星 和美】

模擬的に、要約筆記者の活動をする現場実習をしました。

 

会場は使い慣れたところで、半日がかりでやりました。

 

いつも指導してくださる講師は遠目で見守ってくれていました。

 

与えられた設定の中、受講生が主体となって動きました。

 

利用者の座る位置や、会場の構造をふまえて自分たちの座る場所を決定。

お互いのパソコンをLANケーブルで接続。

そして、表示用パソコンの設定、プロジェクター、スクリーンなどの準備から要約筆記の全体投影の実施までやりました。

 

緊張の中、あたふたしながらの実習。

実力は半分も発揮できないありさまでした。

 

練習不足を痛感。

 

あー、こういう講義をあと5回くらい繰り返してもらったら、ちゃんとできそうなのに!というフラストレーションを感じました。

 

それに加えて、自信のなさが足を引っ張っていたかもしれません。

 

練習不足が自信のなさを生み出すのでしょう。

 

いま、思い返してみると、「やればできる」という気持ちを持つことが大事なような気がします。

 

でも、こんな大がかりな講義、開催者側も大変だったでしょう。

 

本当にお世話になりました、という気持ちでした。

 

要約筆記は本当に難しいと思いました。

 

この日の挫折感は大事な勉強として忘れないようにしたいです。 

おまけ動画

YouTubeから↓

ちょっと悲観的なほうが、挫折しにくいことが判明。なぜかというと・・・ by メンタリスト DaiGo


受講中に季節は3つ変わっていました。

 

毎回よく通ったもんだなぁと思うと同時に、たくさんの方にお世話になったことが、感謝と共に思い返されました。

 

養成講座では、同期の受講生や講師の方々、要約筆記者として実際に活動している現任者、指導もしてくださる難聴者の方々、コーディネイトをしている方々との出会いがありました。

 


そしてこの日、修了証書をいただきました。

 

今まで持っていなかった技術を身につけ、これから誰かの役に立てるという、ちょっぴりとした自信も生まれました。
 

 

修了式の会場は開講式と同じ場所。

 

でも、参加した受講生の椅子の数は、開講式のときよりは減ってしまいました

 

途中で辞めていく人も多かったのです。

とにかくやり通した同期の方との修了式に達成感を感じました。
 

さぁ、受験ですよ!



おまけ動画

YouTubeから↓

藤田麻衣子 -「素敵なことがあなたを待っている」

なぜか、わかりませんが初めて「要約筆記者養成講座」という文字を見たときに、胸がドキドキしました。

 

自治体の広報で要約筆記者養成講座の募集を見たときの話です。

 

 

「要約筆記者?あまり聞いたことはないけど、ひょっとしたらタイピングが役に立つのかな」と思いながら、その記事をハサミで切り抜き大事に手帳にしまいました。

 

手帳には、ていねいに養成講座申し込み開始の日時と電話番号を記入。

 

「でも、難しそうだな、やれるかな。やり通せるかな」という不安も感じました。

 

養成講座に通うだけなら、なんとかやれるかもしれない。

 

わたしだって、本気出せば何か身につけることができるはず。

 

そう自分を勇気づけて一歩踏み出しました。

申込みの日。

 

電話する直前、「定員数に達したので、申し込みは締め切りました」と断られてもしょうがないと思っていました。

 

たくさんの人が見ている広報紙だったから、募集が殺到すると予測していたからです。

 

ところが、ふたを開けてみるとそうでもありませんでした。

 

これだけ多い人口の自治体で、たったこれだけの受講生かと思うほど少なくて拍子抜け。

 

そして、開講して間もないころ、脱落する人がたくさんいました。

 

理由も告げずに、次々と講座に来なくなりました。

 

要約筆記が、思っていたのとは違うと思ったのかもしれません。

 

確かに、気軽に身ひとつでやれるものではありません。

 

教科書には、難しいことがたくさん書かれています。

 

でも、それは基礎を積み上げるための大事なことばかりです。

 

耳の解剖生理や法律、人権、心理、社会福祉、要約筆記の知識、技術、実際など。

 

それに尻込みする方もいらっしゃったかもしれません。

 

わたしが知っているある方は、家族のお世話のために途中から来られなくなりました。

 

養成講座をやり抜いても、何人かの人は受験することを選びませんでした。


それでも、なんとか残った受講生が試験に挑みました。


受験したとしても、合格する人はその中のわずかな人たち。
 

もっとたくさんの人が要約筆記者養成講座に参加してくれたらと思います。

要約筆記に関心を持つ人の数が増えたら、要約筆記者になる人も増えるからです。

中途失聴者・難聴者を始め、聴覚障害者の人たちの当然の権利を守ることができます。 


その活動ができる要約筆記者は、やりがいのある活動ですよ。

関心のある方は、ぜひ来年度チャレンジしてみてください。

 

それから、こういう活動があるということを周りの人たちに教えてもらうとうれしいです。

 

このブログで、要約筆記者のことが、少しでも広まればいいと考えています。

おまけ動画

YouTubeから↓

セサミストリート:ブルーノ・マーズ 「あきらめないで」(日本語訳付き)

養成講座に受講申込みの電話をしたとき、受け付けた係の人から「手書きにしますか?パソコンにしますか?」と聞かれました。

 

え、そんな区別があるのか。

 

手書きパソコンも、どちらもしたいけれど。

 

どちらか選ばないといけないということは、何か理由があるのかな。

 

そんなことを思いながら、「パソコンにします」と答えていました。

 

なぜかというと、ずっーと前に計測したとき、最高10分で1000文字(漢字かなまじり)をタイピングできていたからです。
20年以上前の話ですので、このときは怪しかった。)

 

それでも、手書きパソコンも、同時に勉強できたらいいのにと、養成講座の前半くらいまで思っていました。

 

しかし、それは不可能だと気づきました。

 

それぞれ技術や知識など、違うところがあるからです。

 

講座のカリキュラムも教科書も、そういう作りではないようでした。

 

教科書も技術面などでは、手書きパソコンでページを変えて説明してあります。

 

これから要約筆記者になりたい方は、手書きにするか、パソコンにするか考えて申し込む必要があります。

 

わたしが知っている人は、受講の途中でパソコンコースから手書きコースに変わりました。

 

パソコンコースを選ぶ人にお伝えします。

 

パソコンは自前ですよ。

 

もちろん、購入もメンテナンスも自分でやります。

 

すでに持っている人はそれを持ってきていましたし、わたしはノートパソコンを持っていなかったので講師と相談して適当なものを購入しました。

 

自前のパソコンでも、要約筆記者に助成金のようなものはありません。

 

活動に行けば「報酬」が支払われますが、とてもそれでは間に合わない元手がかかっています。

 

パソコン要約筆記者は、みんな、それを承知で喜んでやっています。

 

コストは手書きよりもかかることをご承知ください。

 

でも、パソコン要約筆記だからといって全く手書きを習わないということはありません。

 

手書きの技術の基礎的なことは習いますし、トレーニングもします。

 

パソコンなど機器のトラブルが起きたときなどは、すぐさま手書き要約筆記する必要があるからです。

 

以上、これから要約筆記者になりたい人の参考になりましたでしょうか。

2016年4月21日の記事へ

【講義のようす】手書きコースとパソコンコースの要約筆記 

2016年4月23日の記事へ

【講義のようす】パソコンは自分で用意する



手書き要約筆記の参考動画

YouTubeから

話合いをする 自治会の定例会で 要約筆記

 

パソコン要約筆記の参考動画↓

要約筆記とは?
  

初めてこのブログにお越しの皆さま。

ひょっとして、要約筆記者養成講座の申し込みをなさいましたか?

それとも受講を検討中なのでしょうか?

もしよかったらご覧ください。

昨年3月から、わたしの受講時のようすを、このブログで書き綴ってきました。

ひとつひとつ大切に受講して、勉強していただきたい気持ちでいっぱいです。

貴重な養成講座。

よい経験になることを祈っています。

 

去年書いた記事へ↓
【講義のようす】受講会場へ




You Tubeから↓

IFSC Climbing World Cup Munich 2017
- Finals Highlights
 
どんなに大変でも、何度も挑戦してほしいです!

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かわいい動画でひとやすみ

YouTubeから↓

Baby Alpaca Needle Felt Tutorial

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