【要約筆記者養成講座】でパソコン持参の講義を受けました。
パソコンを持っていく日の講義は、少しドキドキ。
半分はワクワクした気持ちになります。
なぜなら、実践に即したことを教えていただけるから。
【要約筆記の技術】を教えていただけるので、受講生は講師に具体的な質問をしやすいです。
わたしたち受講生と講師の会話が多い講義の日は、とても楽しかったです。
この日は、経験豊かな現任講師から、経験談を交えながらノートテイクの講義を受けました。
(テキスト下巻P52)
ノートテイクとは、利用者のすぐそばで情報保障することです。
その方法は「手書き」と「パソコン」の2つ。
対象となる利用者は、1人から2人です。
2人くらいの要約筆記者が、1人の利用者をはさんで座ることが多く、現場の状況により座る場所を臨機応変に変更するそうです。
ノートテイクを依頼される現場は、会議や講演、PTAなど、いろいろだそうです。
初めてノートテイクを希望する利用者は、心理的にとても高いハードルを越えて要約筆記を依頼することが多いそうです。
ですので、要約筆記者はタイピングの技術だけではだめです。
対人的なスキルがとても必要です。
要約筆記者が利用者の前でどのように行動するかも慎重にしなければいけません。
対応を間違えると、利用者を深く傷つけることにもなります。
利用者と、利用者が関わる方々との関係性を壊してしまうかもしれません。
要約筆記者のお節介もいけません。
利用者の持っている力を妨げてしまいますし、自尊心を傷つけてしまいます。
現場の数を踏んでいる講師の話を聞いていると、本当に気が引き締まります。
それから、パソコン要約筆記の場合は、機器のトラブルなどで、急きょ「手書き」のノートテイクをすることがあります。
いつでも手書きできるように、ホワイトボードや用紙を準備しておく必要があります。
手書きの場合は、右利きの要約筆記者は、利用者の右側に座るとよいそうです。
ペンを持った手が書いた文字を覆い隠してしまい、利用者が読みにくくなるからだとのこと。
ノートテイクでは、利用者の視線移動に特に配慮する必要があります。
利用者は長時間文字を読み続けるので、話し手、資料、教科書、パワーポイント、板書など視線移動が多いと負担になります。
聞こえる人は、話者の話を耳で聞きながら、メモを取ることができます。
しかし、聞こえに困っている人はそれができません。
要約筆記者は、その点を十分に配慮しなければいけません。
話し手、ノートテイクをしているパソコンの画面、手元の資料ができるだけ同じ延長線上にあるのがよいそうです。
参考になるかもしれない動画を3つ
YouTubeより
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ノートテイク.wmv
日本福祉大学 ICT活用事例1 OHCテイク、パソコン(PC)テイクの取り組み