この日の講義は、
「難聴者運動と要約筆記の歴史」。
講師は、補聴器を装着した中途失聴者の方でした。
子どもの頃に聞こえにくい症状が始まり、
徐々に聞こえなくなっていく中で、学校生活を送り、就職、結婚。
その間、さまざまな医療や福祉サービスを受けたそうです。
聴力が下がるだけでなく、
めまいの辛さや周りとのコミュニケーションの難しさを感じられたとのこと。
治療に対する期待やあきらめを感じた後、
障害を受け入れた経緯をお話しになりました。
学校の授業で要約筆記を利用し、
”これで活動の幅が増える”と確信されたそうです。
わたしは、ここまで詳しく聴覚障害者の方からお話を聞いたことがなかったので、ショックを受けました。
そして聴覚障害者の方々には、
視覚情報がとても大切なんだということを知りました。
もうひとつの授業は、
「要約筆記事業の位置づけ」と、
「通訳としての要約筆記」について。
(テキスト上巻P20~)
講師は、経験豊富な現任者。
「要約筆記事業の位置づけ」の変遷を習いました。
要約筆記者には法律や福祉の知識が必要です。
でも、わたしはそのことに受講するまでは気づきませんでした。
タイピング能力さえあれば、やれると勘違いしていたので。
実は、法律や福祉の分野は苦手です。
しっかり授業を聞かないと。
不安がふくらむ…。
真っ白で手の切れそうな、新しいテキストのページをめくりながらの受講。
いま思えば、ここは、大事な法律や制度の名前がたくさん出てきました。
それなのに、聞きなれない「事業」や「法律の名前」を聞いて、
脳の処理能力が追いつかず、ぼーっとしてしまいました。
あとで読み返したら、なんとか頭に入れることができるでしょうと楽観視。
このブログの記事を書くきっかけになったのは、そういうこと。
過去問に出てきた【重要語句】を、蛍光ペンでマーキングしてから受講すればよかった。
そうすれば、講義の内容を集中して聞けて、理解力がアップしていたのでは。
【重要語句】に焦点を当てて、講師の話を聞けばいいのですから。
そして、蛍光ペンでマーキングするアイデアをブログにしようと思ったのです。
話しがそれました。
本題に戻します。
それから、「通訳としての要約筆記者」。
(テキスト上巻P22)
要約筆記者は”通訳者”なのだそうです。
素人のわたしにとって、
それは意外な”役割の名称”でした。
その場の音声情報を、
すぐに、
的確に、
わかりやすく
文字によって要約筆記し、
聴覚障害者へ伝えます。
いわゆる「通訳者」が、
外国語を瞬時に 日本語にするようなものです。
「話しことば」の日本語を、
瞬時に「文字言語」に通訳するのです。
それが、情報の保障となり、
聴覚障害者の基本的人権を擁護することになるのだそうです。
専門家の方々、こういう説明でいいでしょうか?
間違っていたら ごめんなさい。
参考動画
YouTubeから↓
(わたしが参加した講座とは無関係の動画です)