「話しことば」と「書きことば」の境目って何でしょうか?
(テキストP50)
たしか、講師はその境目にはレベルがあると説明しました。
わたしはグラデーションのようなものなのかなと感じました。
もう去年のことだから記憶に頼って書いています。
たとえば「書きことば」は、書籍とか報告書、車内アナウンス、デパートの館内放送など。
これらの文章は修正を重ねて考え抜かれたものですね。
だから整った文章になっています。
その逆に、「話しことば」は、他愛のないおしゃべりとか、テレビのバラエティーショーの会話などがイメージされます。
話題は行き当たりばったり。
文法的に乱れていても、相手には伝わるのが話しことばというイメージがあります。
「話しことば」と「書きことば」の中間に、ニュースでのアナウンサーの話しや選挙演説、講演会や講義などの硬い印象の話し方があるのではないでしょうか。
あらかじめ考えてある文章だけれど、ライブでどんどん変化していく感じです。
もしわたしが要約筆記するなら、おしゃべりが一番難しそうな場面だと思います。
わたしたちは家族や友人とおしゃべりしているときに文法なんて気にしませんよね。
言い間違えても、おおよそは相手に伝わるからです。
正しい助詞を使えていないし、主語と述語が対応していないこともよくあります。
それに、教科書にあるような無機能語、前置き、挿入句、接続詞が頻繁に入り、繰り返しや念押しもしています。
要約筆記するときに困ってしまう二重否定もよくやっていると思います。
(考えられなくもない、など)
しかも、固有名詞などがすぐ出てこないときは「あれが」など指示語もよく使ってしまいます。
もし、自分の話しを一字一句、文字に起こしたらつじつまの合わない、まったくおかしな文章だろうなぁ。
でも、聞こえる人はその話を聞いて、ほぼ同時に頭の中で処理してくれてわかってくれる。
そして返事をしてくれる。
文法的にはおかしい話しことばなのに、聞き手の脳の中でうまく処理してもらっているから会話のやりとりが成り立っています。
しかし「聞こえに困っている利用者」のための要約筆記は、そうはいかないのです。
「速く・正しく・読みやすく」音声を文字言語に通訳しなければいけません。
そのテクニックとして、まずは「聞き分け」と「そぎ落とす」を教えていただきました。
これは初心者でも、話しことばの分量を減らす第一歩になります。
少し参考になるかもしれない動画
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