昨年の春。
市の広報に「要約筆記者養成講座」の募集が載っていました。
それを読んだとき、胸がときめきました。
なぜだろうか。
気になる。
要約筆記者ってなんだろう。
すぐに関係機関に申し込みました。
特別な社会貢献に熱意を持った、
というわけではありません。
ただ、わたしのタイピングが役に立つのだったら、
やってみたいという、
シンプルな動機で行動開始したのです。
わたしは、こういう本が気になるタイプです。
↓
受講開始したころは、
自分の技術や理解力で通用するのか不安でした。
それでも、
とにかく約半年の研修を経て今年の2月に受験をしました。
いま、その試験の合格発表を控えています。
受講してからわかったことですが、
要約筆記者になる人は少ないそうです。
要約筆記者の認知度の低さのせいかもしれません。
待遇も関係しているかもしれません。
それでも、多くの方が【要約筆記】に興味を持ち、
活動してくださることを目的として、
このブログを書いていこうと思います。
要約筆記は、
聴覚障害者のコミュニケーションを支援する手段のひとつです。
この資格の認知度が高まれば、
聴覚障害者のための要約筆記を理解したり、
活用したりする人が増えるでしょう。
それは聴覚障害者だけではなく、
さまざまなプログラムを開催する人や、
学校の先生、雇用する側の人、
職場の上司・同僚なども含まれると思います。
選挙演説にも要約筆記が利用され、
報酬が出ることになったそうです。
要約筆記者が増えることで、
聴覚障害者の社会参加、社会参画が広がることになります。
聴覚障害者の社会参加や社会参画は、
あたりまえの権利です。
聴覚・言語障害者の推計は約34万人といわれています。
(身体障害者手帳の交付対象。厚生労働省 平成18年身体障害児・者実態調査)
その方々が、能力を発揮して社会的に活動できることは、
国家全体にも利益をもたらすと思います。
(これは、聴覚障害者だけに限ったことではないのですが。)
聴覚障害者の当然の権利が守られ、
最大限に能力を活かせる社会になることを願っています。
よろしくお願いします。
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